日経新聞が1面トップで「日立製作所は英高速鉄道の一部区間について今年度中に正式契約し、総事業費約1兆円の過半を1社で受注する見通し」と報じました。
日立、英で鉄道大型受注 総事業費1兆円、川重は米向け路面電車
日本の鉄道関連企業が海外進出を本格化する。日立製作所は英高速鉄道の一部区間について今年度中に正式契約し、総事業費約1兆円の過半を1社で受注する見通し。川崎重工業は米国向けの路面電車を開発する。鉄道は中国など新興国では新規需要が見込まれ、先進国でも輸送手段を自動車や航空機から環境負荷の低い鉄道に置き換える「モーダルシフト」が進んでいる。日本勢は国内市場で培った安全・省エネルギー技術を武器に海外市場を開拓する。
日立が交渉しているのは英運輸省が計画する「インターシティ・エクスプレス・プログラム(IEP)」。リチウムイオン電池とディーゼルエンジンを組みあわせたハイブリッド車両などが評価され、2月に優先交渉権を得ている。
下松市の日立製作所笠戸事業所は日立の鉄道事業の主要工場として知られています。今回の受注は1400車両にものぼるともいわれ、日立はイギリスにも工場を新設し日英2拠点の生産体制を取るようです。下松市に好景気の風が吹いてほしいものです。
日立が英で初の鉄道工場建設へ 海外で初、世界的な受注増で
日立製作所は9日、英国に鉄道車両を生産する新工場の建設を検討していることを明らかにした。日立が海外で鉄道車両の生産に乗り出すのは初めて。鉄道は、車や飛行機と比べて二酸化炭素(CO2)排出量が少なく、地球温暖化対策の一環として世界的に注目が集まっている。JRや地下鉄向けなど国内の鉄道車両需要が頭打ちとなる中、日立は高度な省エネ技術を生かして、欧州を拠点に世界的な受注増に対応する構えだ。
日立は現在山口県下松市で鉄道車両を生産しているが、日英2拠点の生産体制を整える。日本の鉄道車両メーカーでは、川崎重工業が米国ネブラスカ州に車両工場を設置しており、日本メーカーの海外工場は2例目となる。
日立は、年内に英政府が計画している近郊高速鉄道の受注契約を獲得した場合、新工場の建設を正式に決定する方針。
工場建設候補地の選定も進めており、数十億円規模を投じ、早ければ2009年度内にも生産を始めるとみられる。
■HitachiTheater
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