くだまつステーションホテル 割烹升吉で2月27日(土)、「獺祭(だっさい)と和食を楽しむ会」が催されました。「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」をはじめ、「獺祭 純米大吟醸50」「獺祭 発泡にごり酒50」を好きなだけ堪能できるという、日本酒ファンにはたまらないイベントです。
饗された料理は、ただ単に日本酒に合う献立というだけではなく、素材として「獺祭の酒粕」「獺祭純米大吟醸50」「獺祭仕込み水」を使うという手の込んだものでした。木の葉の皿の左側にある先付け三種の一つ「鮭粕漬けライム添え」には、獺祭の酒粕が使われていました。さっぱりした口当たりですが舌の奥でコクが感じられる一品です。獺祭グラスに注がれた磨き二割三分をいっしょに口に含むと、獺祭独特の香りと甘味がさらに料理をひきたて、華やかな味わいを感じました。
銀ダラ西京焼き 蕪白煮 辛子蓮根は、なんとぜいたくにも獺祭50で白味噌を伸ばすというテクニックが使われていました。うまいうまいとあっという間に食べてしまい、写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。また、凌ぎに出された「焼鯖寿し」のご飯は獺祭の仕込み水で炊かれていたそう。獺祭の仕込み水は、蔵元の地下40m、岩盤を掘り抜いて東川の伏流水を汲み上げた“超軟水”だそうです。どこまでもこだわっています。
まるでワイングラスのような獺祭星付グラス。☆マークの下のラインまで注ぐと90mlになるそうです。2杯でちょうど1合。なかなか洒落たグラスですね。
料理の終盤に出された「獺祭 発泡にごり酒50」。写真の瓶は空ですが、乳白色のお酒です。シャンパンのようにシュワシュワ泡立つので、これまで食前酒(アペリティフ)向きなのかなと思っていましたが、この酒の甘みとうまみの濃さはデザートワインのように食後酒(デジャスティフ)としてイケるのですね。なるほどー!
下松市のグルメが集まりその数は60数名。日本酒がテーマだけに、参加者は男性ばかりかと思いましたが、1/4ぐらいは女性でした。
くだまつステーションホテルの河野暢公代表取締役(上段右)は「今回の獺祭と和食を楽しむ会には、私どもが催す同種のイベントで最も多くのお客様にご参加いただき、改めて獺祭さんの力を感じました」と話す。開催に尽力されたスミダ酒店(住田馗三郎代表取締役、上段中)と地酒・焼酎のトーヨー(国居泰士店長、上段左)のおかげもあって、今回の参加費は5,500円でした。これだけの高級日本酒と割烹料理がこの価格で提供されたのにはただただ感謝です。
旭酒造株式会社の川﨑泰嗣取締役業務部長(下段)は「弊社は獺祭のみを生産する酒造会社です。おかげさまで獺祭はこの不況下にあっても製造量が増えており、前年度は3170石、今年度は4200石を予定しております。4割が首都圏、2割が山口県内、1割が海外、残り3割がその他のエリアのお客様にご愛飲いただいております。獺祭の酒造りは、味がきれいなだけではない、米のうまみを感じられるふくらみのある美味しさを目指しております」と話す。地元の酒蔵がおいしいお酒を生み出して、これからもますます世界で有名になってほしいと思いますね。筆者も獺祭ファンの一人です。