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商品名「未来型動くテスリ」

お年寄りや体の弱い方が階段を上り下りするのに便利な「未来型動くテスリ」を下松海陸産業（株）が発表しました。写真のデモ機は同社社屋外階段に取り付けられたもの。操作するのは社長の相本勝さんです。

上りではハンドルを握った手を引っ張る

電気を全く使わないこのテスリは、ボードの中に分銅が仕込んであります。階段を上る時にハンドルのフックを握りロックを解除すると、握った手をスルスルと引っ張ってくれます。手を離せばロックされて止まるので安心です。引っ張る力は一定です。

下りでは緩やかなブレーキがかかる

階段を下る時はハンドルにじんわりブレーキがかかり、体を支えることができます。膝が悪い人などは負担が和らぎます。この時、テスリの中の分銅を上げることになるので、位置エネルギーが蓄積されるわけです。電気を全く使わないのでエコで低価格です。

相本社長は「この仕組みを考案されたのは宇部にある株式会社テラボンドさんです。約3年半前に山口県の特許流通の本を見て共同開発を申し出ました。作ってみたら難しくて時間がかかった」と笑う。

下松海陸産業（株）は昭和38年創業で運送業が主体です。相本社長はこれまでに運送トラックの利便性をアップさせる発明もいくつかしているアイデアマン。「運送業だけではこれからの時代成り立っていくのは難しい。未来型動くテスリがもう一つの柱になってくれたらうれしい」と相本社長。

アイデアマンの相本社長

「個人の家の新築やリフォーム需要に期待している。商社やハウスメーカーさんと提携して、広く高齢化社会に貢献していきたい」と相本社長。公共施設での設置を検討する見学者もあるなど、官からの需要も見込めそうです。

下松海陸産業株式会社

株式会社テラボンド