先日、車で下松市の山間部を走っていたところ、獺越下松線(県道140号)という標識に出くわしました。獺越(おそごえ)とは岩国市周東町獺越のことで、そこには日本酒の世界的ブランド「獺祭(だっさい)」を製造する旭酒造があるはず。仕事の用件も終わり時間に余裕があったことから、“山口の山奥の小さな酒蔵”がキャッチフレーズの旭酒造を目指してみることにしました。1本道なら間違えないだろうし・・・。
山道である。細いのである。曲がりくねっているのである。しっかり舗装されていますが、車1台が通るのがやっとです。通り過ぎる車もなく心細くなるばかり。ケータイのナビを頼りに走りますが、峠で電波も届かなくなりました。途中、林業らしきおじさんに道を聞き、やっと到着しました。
すがすがしい山の空気の中で、その一角だけは日本酒のいい香りが支配しています。年末の繁忙期を迎え、付近にはヤマト運輸の車が何台も並び、盛んに獺祭の箱を積み込んでいました。売れてるなあ。
会社建物に入ると、入り口横には一般客が購入できるコーナーがあって、ずらりと獺祭が並んでいました。精米歩合のサンプルや多くの書籍・雑誌もあります。
獺祭の関連商品の陳列棚には、酒かすや、石鹸、入浴剤、純米酒カレー・・・ええ!純米酒カレー?初めて聞きます。そんなものがあったとは!純米大吟醸50を使ったレトルトカレーです。
200gで税込525円。製造しているのは東京築地の(株)フルネットという会社です。ネットで調べたら、獺祭以外にも梵や南部美人の純米酒カレーも売っているそうです。2010年11月1日発売商品です。まあ、普通に考えれば純米酒のデリケートな香りはカレーの匂いにかき消されるだろうなあ、というのおいといて、パッケージの裏面には「・・・純米酒のコクと旨みを」・・・」と書いてあります。