インフルエンザ流行の兆し-山口県の学級閉鎖増加中

山口県の教育施設でインフルエンザが流行の兆しを見せており、学級閉鎖・学年閉鎖・休校が増加中です。県の報道発表「インフルエンザ様疾患集団発生報告(第13報)」によると、1月19日分で20ヵ所の教育施設でインフルエンザが発生(累計45ヵ所)しています。下松市の教育施設ではまだ発生していませんが、岩国市、徳山市、光市などで発生しており注意が必要です。

インフルエンザというと、1月17日に東京都町田市の「鶴川サナトリウム病院」が、インフルエンザの集団感染を発表しました。この時のインフルエンザはA香港型(A/H3N2)で、特効薬と言われるタミフルが有効にもかかわらず112人が感染、3人が亡くなっています。TV記者会見を開いた院長がマスクをしていたのが印象的でした。この時院長はインフルエンザに罹患した状態だったそうです。

インフルエンザは全国的にも流行し始めており、福岡県はすでにインフルエンザ流行の状態を示す「警報」です。怖いのは、全国に広がりつつあるインフルエンザウイルスうち、約1/3がタミフル耐性を持つAソ連型(A/N1H1)です。1月15日現在のインフルエンザウイルスの分離・検出状況は、A香港型(A/H3N2)が45%、Aソ連型(A/N1H1)が36%、B型が19%です。Aソ連型(A/N1H1)のうち、98%がタミフル耐性を持っていました。すなわち36%×98%=35.28%がタミフル耐性を持っているのです。この割合は上昇するとみられています。

インフルエンザの迅速診断キットではA型かB型の違いは判別できても、A型の香港型かソ連型かが判別できません。そのため、医療現場でタミフルを使うべきかどうかの判断に混乱が起きると予想されています。もう一つの薬「ザナミビル(商品名リレンザ)」はA型(香港&ソ連)とB型に効くそうです。今シーズンのワクチンも、Aソ連型にも効くそうなので、心配な人は今からでも予防接種した方が良さそうですよ。

なお、パンデミックの危険がある新型インフルエンザ(高病原性鳥インフルエンザ H5N1型)は、日本国内では発生していません。今シーズンはエジプト、中国、カンボジア、インドネシアで発生しています。

手洗い・うがい。ウイルス対策用マスク。そして、乾燥しているとウイルスが舞うので加湿器なども用意するといいかもしれません。

新型インフルエンザ対応マスク特設ページ

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