下松市の至宝「破邪の御太刀」の写真

破邪の御太刀

破邪の御太刀(転載禁止)

山口県下松市には度肝を抜く至宝「破邪の御太刀」(はじゃのおんたち)があります。銃砲刀剣類に登録されたものとしては新古刀通じて日本最長の大太刀です。

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幕末に、下松市内の花岡八幡宮の氏子たちが“尊王攘夷”の願いを込めて、東肥菊地延寿国村27代末孫三光軒北辰子国綱(=藤原国綱)に作刀を依頼し、安政6年(1859)に花岡八幡宮に奉納されました。国綱は門弟5人手伝い2人を従えて、砂鉄300貫を鍛え、川を堰きとめて焼きを入れたと伝えられています。

「破邪の御太刀」は刃渡り345.5センチ、中茎120センチ、反り28センチ、幅13センチ、厚さ3センチ、重量75キロという大太刀です。75キロといったら大人の体重ほどもあり、てこの原理も働くので、どんな怪力の持ち主でも柄を握っては持ち上がりません。あくまでもお宝としての日本刀です。

研ぎは全く入れられておらず、武骨なままです。本阿弥(ほんなみ)家に研いでもらったら、いったいどんな鉄(くろがね)の輝きを見せるのか興味津々です。