2300年前の大豆‐下松の宮原遺跡2/3

宮原遺跡から海を望む

瀬戸内海を望む

前回に引き続き、下松市(くだまつし)の大豆の話です。

宮原遺跡のある高台からは、瀬戸内海が一望でき、晴れた日には遠く大分県の国東半島(くにさきはんとう)も見えます。海路だと九州はとても近いのです。下松は古くから良港に恵まれ、瀬戸内海航路の要衝だったと考えられています。宮原遺跡は2つの環濠集落から成り立っており、防御がしっかりしていたようで す。すなわち、当時は戦があった不穏な社会情勢だったことを意味しています。


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弥生から時代は下るのですが、大分と下松のつながりを示す話題を一つ。大分県には、725年に創建された宇佐神宮(宇佐八幡)があります。全国に4万社あまりある八幡宮の総本宮であり、宇佐八幡宮神託事件の舞台になるほど天皇家の祖先と深いつながりがあったと考えられている神社です。下松市の花岡八幡宮は、この宇佐八幡宮より勧請されたと伝えられています。綿々と受け継がれている歴史があるのですね。

つづく



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